いい音をまき散らせて走ることは、気分を高揚させる様な効果があります。
2ストロークエンジン多気筒の場合は、排気管を集合させることにより、排気を干渉し合いながら排気圧を高める効果があります。そのために、低速回転域から中速回転域(1000-5000RPM)において、理論上、単独排気管のバラのチャンバーなどよりもパワーアップする領域があります。しかしながら、その排気干渉効果も、高速回転域においては排気圧が高くなりすぎる為に、パワーの出方は単独排気管が優勢になります。 集合はおそい、もたつく、なんて言う話が出てくる原因かもしれません。 ゼンシン集合管では、集合型排気管でも2ストロークエンジンのパワーの源になる、シリンダーの燃焼室で爆発した衝撃波を、効果的に取り入れられるよう形やサイズを研究しています。ストレート集合管なら低速から中速回転域までレスポンスよく加速する様に設計し、ショートイモ管においては爆発の衝撃波をテーパー管を付けることにより、吸い出し効果と押し戻し効果を取り入れて、高速回転域でもパワーが出るように工夫しています。ショートイモ管の形とサイズは日々実験を繰り返して進化している、現在進行形になります。2021年5月の750ss用のスーパーショートイモ管のテストでは、日本自動車研究所のテストコースで、ゼロヨン11秒8を記録し、ノーマル車両のカタログ性能を超えています。 パワーだけじゃあない、ロングイモ管においては、その迫力あるスタイルと気分爽快な音を優先した設計になります。パワーを優先した理論上のスタイルを選ぶか? 好みのスタイルや爽快な音を優先した設計にするか? ゼンシン集合管は、お客様の好みに合わせてオーダーメイド製作しています。
ショートイモ管を、出口右三本だしにした物